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レシチン

生卵
レシチンとは

 レシチンとは、ホスファチジルコリンとも呼ばれ、卵黄や大豆、酵母やカビ類などに含まれる脂質の一種です。この脂質は他の脂質と異なり、エネルギー源になるだけでなく、体内で様々な働きをしていることが知られています。脳や神経組織などに多く含まれ、細胞膜の主要な構成成分です。体内ではあらゆる細胞の膜に含まれており、生理機能を担っています。学習や記憶、睡眠、脂質の代謝にも関わっており、肝臓を保護する働きもあります。

レシチンの働き
  • ・記憶力や学習能力を高める効果があります。
    脳内では、神経細胞の間を情報伝達物質が活発に行き来しながら、記憶や判断などの働きを行っています。レシチンの構成要素のひとつであるコリンは、体内に吸収されると脳まで届き、脳内の神経伝達物質であるアセチルコリンをつくる材料になります。レシチンであるホスファチジルコリンは脳細胞に到達し、記憶や認識の機能、筋肉の動きのコントロールなど様々な生化学的なやりとりをサポートしています。レシチンが不足することでイライラや不眠症、記憶力の低下が起こる可能性があります。よって脳のアセチルコリン濃度が記憶保持や脳機能向上を左右しているともいえます。
  • ・アルツハイマー病や認知症を予防する効果があります。
    人間の脳内には、約30%ものレシチンが存在し、約140億個ともいわれる脳細胞の活動を支えているため、レシチンは「脳の栄養素」とも呼ばれています。しかしながら人間の細胞は20歳を過ぎる頃から1日に2万~3万個ずつ破壊され、年を重ねるごとに細胞の数が減少していきます。脳細胞の破壊や減少も同様に起こります。したがって、日頃からレシチンをしっかり補給することで、アセチルコリンという記憶に関係した神経伝達物質の生成を促進し、アルツハイマーや認知症の予防や、記憶力を維持して学習能力を向上させるとともに、脳細胞の破壊を最小限に抑えることができます。
  • ・動脈硬化を予防する効果があります。
    レシチンは、水と油を混ざり合わせる乳化作用を持っています。動脈硬化の原因のひとつに、血液中のコレステロールの増加が挙げられます。コレステロールが血管に付着するなどして血液の流れを悪化させることにより動脈硬化が起こります。しかしレシチンの乳化作用により、血中のコレステロールを溶かし、余分なコレステロールが血管壁に沈着することを防ぎます。レシチンはこのように、細胞内や血液中でのコレステロール値を調整してくれると考えられています。
  • ・肝機能を高める効果があります。
    レシチンの構成要素のひとつであるコリンは、肝臓での脂質代謝において必要とされます。また、コリンとは異なる経路でレシチンが肝機能を保護する作用も持っています。また、レシチンには脂肪肝や肝硬変を予防・改善する効果があるといわれています。レシチンは、細胞の健康維持のための仕分け役としても働きます。人体では主に細胞膜や細胞の核に存在しており、毎日新しい細胞をつくっています。細胞に必要な栄養分や酸素などを吸収すると同時に、不要な物質を細胞の外に排出する働きもあります。レシチンによってエネルギーの代謝効率が良くなるため、血糖値の低下や肥満予防効果も期待できます。また、脂肪の代謝を促進することで、肝臓内への脂肪の蓄積を防ぎ、脂肪肝や肝硬変の予防や改善に効果があることもわかっています。
  • ・美肌効果があります。
    レシチンの乳化作用は、コレステロールの分解や排泄に有効に働き、血液中の脂質を固まらせずにスムーズに流す作用を持ちます。したがって、酸素や栄養分を体の隅々にまで行き渡らせることが可能となって美しい肌を保つことができます。またレシチンには皮膚を熱損傷によるダメージから守るはたらきも報告されており、皮膚保護作用も注目されています。
レシチンはどんな食品に多く入っていますか
  • ・卵黄
  • ・大豆
  • ・銀杏
  • ・ウニ
  • ・ウナギ
  • ・レバー
レシチンはこんな人におすすめ
  • ・記憶力や集中力を高めたい方
  • ・コレステロールの数値が高い方
  • ・動脈硬化を予防したい方
  • ・肝機能を改善したい方
  • ・美肌を目指している方
  • ・ダイエットしたい方
レシチンのマメ知識
  • ・レシチンの種類と特徴
    レシチンは、大豆レシチンと卵黄レシチンの大きく2つに大別されています。両方とも同じレシチンのため、働きや効果には大きな違いはありませんが、目的によって使い分けされています。
  • ・大豆レシチンの特徴
    大豆に含まれる大豆レシチンは、血液中に長く留まることができる特徴を持つため、動脈硬化や脳卒中、高脂血症や心臓病などへの予防、さらにはダイエット効果に優れています。
  • ・卵黄レシチンの特徴
    卵黄に含まれる卵黄レシチンは大豆レシチンに比べ、神経系に関与する成分のホスファチジルコリンが多く含まれていることから、脳機能改善への効果を得意としています。
参考文献
◎「レシチン」わかさの秘密
 http://www.wakasanohimitsu.jp/seibun/phosphatidylcholine/ (2015-12-10参照)

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